親子スポーツDAYを行いました

10月11日(日) 親子スポーツDAYを行いました。

今年度から「運動会」と言う名前ではなく、「親子スポーツDAY」と言う名前になりました。
親子で身体を動かし、保護者の方にも、子どもたちと一緒にスポーツすることを楽しんでいただこうという事からこの名前を付けました。
今年度は、台風接近が予想され、出来るかどうか?ギリギリ迄迷いました。
当日は、朝早くから、職員で水溜まりの整備です。そこに、育英会役員様・有志の保護者様が参戦してくださいまして、何とか園庭もきれいになり、台風一過の秋晴れの中暑いくらいの天候の下、実施することができました。ご協力大変ありがとうございました。

今年は、コロナウィルス対策のため、学年毎で行ました。
各学年の種目を楽しく行い、終了したら入れ替え制としました。
しかし、皆様の様々なご協力のお陰で入れ替え制の親子スポーツDAYも、無事終える事が出来ました。

<年少 さくら・もも組の様子>

皆でお並びをし、園長の挨拶・育英会会長様のご挨拶を聞きました。
いよいよ、スタートです。一番かけっこ、一人一人名前を呼ばれ、大空に向かい元気よく「ハーイ!」と手を挙げ立派な返事ができました。
腕を一生懸命振って、ゴールの先生まで走りきりました。
一番でも二番でも、子どもたちの頑張る姿は美しいものです。風を切ってビューンと走ることが楽しいのです。
次に親子競技の玉入れで、クラス対抗なので、保護者様の「相手には負けたくない!」気持ちがあったと思います。子どもたちが玉を拾っては、パパ・ママに渡し、大きな円の外から入れてもいました。良い連係プレーでした。
集団ならではの競技に保護者様も子どもの頃の気持ちがフッ!と甦ったことでしょう。

<年中 ひまわり・ばら組>

年中組は、オープニングからのスタートです。
観客がいる事で少し照れてしまっている光景が見られましたよ。
しかし、そこは年中組、かけっこはトラック一周、お友達に負けたくない気持ちで走り抜きました。
一番、二番の勝敗にも気にする様子がありますよ、園庭であったりすると「ボク一番だよ」と自慢してくれます。どの子もカッコイイ自分になりたいのですよね。大きくなることを喜びと出来る事は素晴らしいです。
親子競技は、竹を使った競技です。空中ブランコのように大人に持って運んでもらいます。
腕の力が試される瞬間です。
競争ですから、子どもたちは、自分のクラスのお友達を応援する姿があり、クラスの日頃の仲間意識を感じました。クラス仲間との絆が深まっていることを感じました。

<年長 すみれ・ゆり組>

幼稚園最年長だけあって、最初のオープニングもさすがだね!と思わせる様子でした。
どの種目も子どもたちは真剣です。

クラス対抗リレーでは、あきらめずに頑張っていると良いことがあるという事や、油断していると大変なことが起こる。と言う事を実感できたことでしょう。その過程で喜んだり悲しんだり、慰めたり、励ましたり、と様々な心の動きを経験する事が出来ました。このように、様々な心の動きを経験することが心の発達につながっていきます。共感したり、同情してもらい、自分の心の動きの幅を広げていっています。

子どもは自分で経験して成長して行っています。もちろん教えられて分かっていく、出来ていく事もありますが自分がやろうと思ってやった事柄の中の方がより強く心に残ります。子どもの様子を見ていると、教えられていないことをやっていたりすることもよくあります。自分から環境に働きかけ、その応答から、そのものがどのようなものであるかと言う事を認知していっています。また、大人がやっていることは興味があり同じことをやろうとします。大人の真似をして人間としての生活様式を身につけていっています。
幼児期の発達は、特殊な技術を身につけるとか、難しい知識を先取りして覚えていくという事ではありません。むしろ、最近の研究では、そのようないわゆる表面的な早期教育は発達に良くないという事が言われています。そして、大切なことは「非認知能力」と言われています。人に優しく出来たり、思い遣ったり、頑張ったり、我慢したりする人間としての基本的なあり方です。
非認知能力は教えられて育つものではありません。温かな人間関係の中で育まれるものです。
ともすると、先生や親と言った大人の言うことをよく聞ける子が良い子だと捉えられる風潮もありますが、それのみにとらわれると大切なことを見失ってしまいます。叱られて先生の言うことを聞いている子では困ります。言われなくても人間としての言動が出来る事が真に育っているといえます。いくら言っても言うことを聞かない子どもが悪い子どもではありません。そのような子どもは何が正しいことでどうあるべきかと言う事がよく分かっていないからですね。温かな人間関係に基づく信頼関係が、子どもの良さを引き出し、自分で伸びる子どもに育っていきます。