「おにぎり弁当」大作戦☆彡

おにぎり弁当を自分で作って、「碧南臨海公園」に遊びに行ってきました。北風の強い寒い日でしたが、子ども達は元気いっぱい、公園を楽しんできました。

経緯をご報告いたします。事の始まりは、発表会の予行演習が済んでからです。

幼稚園最後の発表会の予行演習を文化会館で行い、大変仕上がり状態がよく嬉しくなった担任の先生が、とっても上手に出来たので、ご褒美に遊びに連れて行ってあげる、どこがいいかなあ、と提案したことから始まりました。様々な意見が出ましたが、芝生広場で思いっきり走れて、楽しい遊具がたくさんある碧南市の臨海公園に行きたいということで、話がまとまりました。発表会の本番は済んでいませんが、子どもも先生も自信満々でした。一度できれば何度でもできる。きちんと子どもの中に力が備わっていると見て取れたからでしょうね。もちろん、それでも練習を重ね、絶対に成功するよう習熟させる方法もありますが、上手に出来る事を見せることだけが発表会の目的ではないので(もちろん下手くそよりは上手な方がよいに決まっていますが、発表会に至る練習の過程で子どもに育てるもの経験してほしいことなど教育的意義が達成されているなら、それ以上求めすぎない方が子どもにも先生にも良いでしょう)、遊びに行く計画をどんどん進めました。

おにぎり弁当を自分たちで作るんだと張り切っておりました。この日は、パン給食の日でしたが、ご飯と、年長さんだけ特別にウィンナーを用意してもらいました。

食缶のご飯を自分のお皿(ラップしてあります)に適量盛り付けます。

そして、ラップごとご飯を取り出し、ラップの上からおにぎりらしく形を整えます。楽しい行事となるよう衛生管理には気を遣います。直接、食べ物に触れないように準備を進めました。もちろん、手洗い、アルコール消毒も施しましたが、子どもの事ですから、念には念を入れて取り組んでいます。

いろんな形のおにぎりが出来ました。四角いのやらハート形のやら、子ども達の思いつくまま、感性に任せて握りました。これぐらいなら食べられるかな?自分の胃袋と相談しながら、おいしくなれと念じて握りました。

こんなに上手に出来たよ。芸術作品(?)を誇らしげに見せてくれました。

おにぎり弁当とは、おにぎり2個とウィンナー2本のお弁当です。これなら、中身に大きな差が出来ず、お母様も後ろめたさを感じることなくおしごとにいけますし、子どもも寂しい思いをしなくて済むと考えたのですが、子どもを想う親心は想像以上に大きかったです。おにぎりの中の具材にこだわったり、ウィンナーも大きさはさまざま(中にはフランクフルト級のものも)です。でも、食中毒の心配も少なく重宝しています。

次は、ウィンナーです。包丁で切れ目を入れて、ホットプレートで焼きます。焼きむらができないようトングで転がしながら焼いています。真剣さが伝わってきますね。家から各自大きめのハンカチを持ってきてもらいました。おにぎりとウィンナーをハンカチに包んで、「おにぎり弁当」の出来上がりです。

できたお弁当をリュックに入れたら、心は、公園へ。早くバスに乗りたいよ。

臨海公園の駐車場に着き降車したら、すたこらさっさと移動してゆきます。早く遊びたい、気持ちが行動に現れています。横断歩道は手を挙げて渡ります。

この日は北風が強く、大人は少したじろいでしまいましたが、子ども達は全く意に介しません。ついには、芝生広場を走って横断、荷物を置いて、まずはお昼ごはんです。自分で作ったおにぎり弁当を取り出し、むしゃむしゃとかぶりつきました。ママの作るお弁当も美味しいけど、自分で作ったお弁当も最高です。

食べ終わったら、遊びに、遊びにまっしぐら。一番人気は、この黄色いフカフカの山。ただ、フカフカなだけですが、これは実際に遊んでみないとその楽しさ魅力は伝わりません。走り回り、転げ大騒ぎです。

先生が子どものタックルに倒されてしまいました。

そこへ、すかさずほかの子ども達が馬乗りに

やめて、と言いながら笑っています。こんなじゃれ合い遊びは発達には不可欠です。こんなことから、相手との気持ちの交流や間の取り方、などを学んでいます。そういうことは教えただけでは身につきません。教える事の出来ないものです。関わりの中で子どもが自然に身につけていきます。思えば、このような学びの時間が現代の子どもにはとても欠けています。人間関係を上手く構築できない人が増えてしまうのも納得がゆきます。

みんなでトランポリンにのって跳ねています。相手と気持ちを合わせて、せーので跳びます。声がなくても目を見てタイミングを合わせます。こんな事も教えてもできないことですね。

足つぼ通路です。健康に良いかもしれませんが、子ども達には拷問でしょう。痛い痛いと言いながら喜んで競争して走り回ります。

平行棒がありました。

子ども達はいろんな遊び方を編み出します。

 

高い所に上ることは大好きです。

遊具を設計した人は、このように遊ぶことは全く想定してなかったでしょうね。
なんといっても爽快で人気があるのがそり滑りです。

 

必ず、二人一組で滑るところも偉いものです。どちらが前か後かでケンカすることもありません。自分たちで順番を決めたり譲り合ったりして、お互いが気持ちよく遊べるよううまく自分たちで考えています。

 

仲良く遊びなさいなんて指示を出さなくても、お気に入りの友だちと楽しい時間を過ごすために、譲るべきところは譲り、主張すべきところは主張し、我慢すべきところは我慢し、円滑に人間関係を行っています。何かが出来るという事も大事なことですが、人間関係を上手くこなし、社会の中で円滑に生活する力というのは、社会生活を営む人間にとって最も大切な力と言えるでしょう。このような子ども達の姿を見ていると、「いじめ」とは無縁な美しい世界で生きているなと感心させられます。よく笑い、良く走り、よく食べた2月の1日でした。思いっきり子どもらしく遊んだ1日でした。