子育てシンポジウムのご報告
12月2火(土)10:00~11:30
西尾中央幼稚園で、子育てシンポジウムが開催されました。助言者には、愛知教育大学教育学部幼児教育講座助教授の新井美保子先生をお招きして開かれました。日々、お父様やお母様が子育てについて悩んでいる事柄について、貴重なアドバイスをいただきました。どのような事例にも様々な解決方法があります。それは求める結果がそれぞれ違うからです。求める結果について様々な方法が考えられますので、さまざまな人のさまざまな考えを自分の引き出しに取り入れておくことは、いざというときのために大切なことですね。
ご報告が遅れました。申し訳ありません。
まず、お母さん方から、子育てで今困っている事柄についてお話を出していただき、それについて先生にお答えいただく形式で進めました。
真剣な中にも、和気あいあいとした雰囲気の中で楽しい時間を過ごすことができました。子育ては、実はとても楽しいものです。こうでなければならないと親が思い込みすぎると、現実の子どもの姿とのギャップで悩む事になってしまいます。
理屈で子育てしようとすると、お互いに苦しくなるばかりですね。どうして、理屈でせめすぎるといけないかというと、人間本来が理屈の生き物ではないからですね。人間は、情の生き物です。私たちが生きているこの便利な世界が理屈で成り立っているので、ついつい思い込んでしまいますが、根底にある情の生き物であるということから離れると、人間としての心を失った状態になってしまいます。
幼児期に心を育てなければいけないというのは、まず、人間としての情の部分、人間である為の人間としての心を身につける必要があるからです。人間としての土台の上に、理屈やさらに複雑な情緒を育てていくことで、人間的な心を持ち、前向きでしっかりとした本当の意味で知恵ある人間に育っていくのではないかと思います。
人間としての心は、伝達では育ちません。人間としての心を持った人たちとの温かい心と心の交流の中で育まれていきます。
おばあちゃまのご参加もあり、ご意見をお伺いすると、とてもいいお話をしてくださいました。
お父様の参加者様も、しっかりとご自分の子育て観をご披露してくださり、私も勉強させていただきました。
子どもたちがかかわりや対話の中で育つように、私たち大人も完成された存在ではなくて、常に成長していく存在であり、かかわりや対話の中でさらに育っていく存在であると思います。
大人が育つことで子どもが育つ。子どもが育つおかげで大人が育つ。子どもは大人にとっても生きる為の大切なパートナーの一人といえるかもしれませんね。