造形展の準備が進んでいます(考える力の育成を目指して)
造形展の準備が進んでいます。準備と言っても計画段階です。
当園の造形展は、過去に描いた絵画を展示したりするだけでなく、子どもたちが自分たちで決めたテーマに沿って造形表現を展開することが特徴です。
先生に言われた物をお手本をまねて作るのではなく、子どもたち自身がテーマに沿ってイメージを膨らませ、何を作るか打ち合わせをし、チームを分け、分担し、協力して作り上げることを目標としています。
その過程で、子どもたちは皆で力を合わせることの素晴らしさ、友だちと心を通わせる嬉しさを経験します。自分のアイディアが現実の形となることに喜びを感じます。
打ち合わせの段階で、子どもたちは一生懸命自分の思いを友だちに伝えようとし、また聞く側も一生懸命理解しようとします。これをたくさん繰り返し、コミュニケーションする力を伸ばしていきます。
テーマに沿った本を調べています。それぞれにイメージを作り上げます。
そして、みんなでグループに分かれて話し合います。
グループは、取り組みたいセクションに集った子どもたちです。
聞く側も、思わず乗り出してきて友達の思いをくみ取ろうと、一生懸命聞いています。
何か資料を出してきて、身振り手振りで伝えようとしています。
「ね、ね、こんなのが載ってるよ」発見したことを友だちにも教えています。
「ねぇ、みんな見て、こんなのがあったよ」と発見したことをみんなにアピールしています。
二人で「あーでもない、こーでもない」と資料を検討しています。
「おれ、こんなの考えたけど、どうかな?」「何々?、どれどれ?」
「う~ん。もう一つインパクトが欲しいかな」(と、言っているようにみえますが・・・)。なかなか合意に至るのは難しいみたいですね。
様々な色のペットボトルキャップをはめこんでいます。
お父様、お母様が考えてくださったものはいったい何でしょうか?
まだ、当日までのお楽しみです。
ホワイトボードには、たくさんの設計図が貼られていました。話し合いながら描いた設計図なので、これを見ただけでは、中身まではよくわかりません。
子どもたちは、岩場に隠れる小魚のようにキャーキャー言って隠れてしまいました。
当園の造形展では、造形物を作りそれを見せることが目的ではなく、友だちと一緒にイメージを膨らませ共有し、協力して自分たちのイメージを具現化して楽しむところが特徴です。その過程でコミュニケーション能力であったり、プレゼンテーション能力であったりする力が醸成されていきます。みんなで考えみんなで取り組むことにより、みんなの育ちにつながっています。