6月のある朝の風景
朝、テラスに出された机に子ども達が集まってきて、折り紙遊びが始まりました。「お父さんと遊ぼう」のときにお父さんと一緒に作ったことを思い出しながら、先生に補助してもらいながら作っています。
折り紙は、個人的な遊びのように見えますが、一緒にいる事で紙をとってもらったり、教えたり教えられたり、様々な子どもや先生と関わり、何かを作ることが目的ではあるのだけれど、その過程で様々な経験をし、全体として育っていっています。自分の欲しいものが折れるようになった喜びや自信、優しくしてもらって嬉しく思ったり、小さな子の面倒を見てあげることで喜んでもらい自己肯定感につながっていったりしています。
なにやら運んでいます。何をしようとしているのか分かりません。結局、何にも使いませんでした。でも、この板を見つけたときには、こんな風に使えるかもしれないというヒラメキがあったのかもしれません。
女の子たちが、朝礼台に縦一列に並んでいました。並んでいるのは年中の子ども達です。どうも、この年長の女の子が一人ずつ自転車に乗せて走っているようです。運動場を一周したら交代のようです。かなり長い間、きちんと順番を守って乗せてもらっていました。この4人の女の子たちは、順番を守ると楽しく遊べるということがしっかりと分かっているようです。
これまでの様々な生活体験の中から学んできました。もちろん、そのような理解につなげることができるような環境設定と、保育者の援助があってのことですね。このような学びは、理屈で伝えるだけではなかなかうまくゆきませんが、仲のよい集団の中だからこそうまくいっているのでしょうね。待っている子どもの様子も楽しそうでした。むしろ、並んで待っている事も楽しんでいるようでした。
特定の仲間の間しか、上手な関係が作れないのではないかという心配をされる方も見えるかもしれませんが、一人一人身近な人からよい関係を作っていくことが大切ですね。そして、徐々に広がっていって、社会に対して貢献したいと言う気持ちの芽生えにつながっていきます。まず、今はその第一歩ですね。