吉良中学校職場体験学習
23日(水)、24日(木)、25日(金)と3日間の吉良中学校2年生の職場体験学習がありました。今回は、4名の女の子たちが遠方からやってきてくれました。子ども達は、お姉さんたちの登場に大喜び、あっという間に仲良しになりました。子どもは、とても好奇心が強くまた積極性があります。たった3日間のお付き合いでしたが、昔からの知り合いだったようにべたべたなついていました。
中学校のお姉さんたち、本当にお疲れ様でした。子ども達が大喜びで皆さんにまとわりついていっても、嫌な顔もしないで一緒に遊んでくれましたね。これは、子ども達にとっても貴重な体験となります。ありがとうございました。
子ども達が育つ環境で、大人が仕事をしている場面を見ることが減ってきています。特に、身近な父親や母親などが汗水たらして働く姿などは、多くの家庭で減ってきている事でしょう。自分を振り返ってみても、家庭では寛いでいる時間がほとんどで、子ども達は、のんびりしている姿しか見てもらってないかもしれません。
たくさんの大人の、たくさんの種類の仕事を見、その中から「大きくなったら」という思いを育ててきた時代もあったことでしょう。夢がない、目標がないということは、進む力が弱いということにつながります。
夢を持ちなさいと言われても、見たり聞いたりした経験がなければ、夢を見ることができません。子どもが、なにも環境が用意されていない所で「好きに遊んでいいんだよ」と言われても、戸惑ってしまうことに似ています。
子ども達が社会で生きる力を身につけようとするとき、自分たちが生きる社会とはどういうものか、どんなことができるのか、どんな楽しいことや素敵なことがあるのか、大変なこと悲しいことがあるのか、私たちはこの社会の真実を伝えていかなければなりません。
そして、その上で逞しく自分の人生を切り拓いていく力を身につけることができるよう援助していかなければなりません。言うだけでは、伝えるだけでは子どもの本当の理解にはつながりにくいものです。生活の中で、体験を通して学ぶことが如何に大切なことか、改めて感じると共に、自分が見られる対象ともなっている事に気づき、襟を正さなければと感じるこの頃です。