お泊まり保育に行ってきましたⅢ(新城:県民の森)
お泊まり保育2日目の始まりです。6時前からごそごそと動き出し、起きた子につられてみんなが目覚めました。パジャマから着替えます。
寝てるけど起きてるよ!
おはようございます。ぐずる子は誰もいませんでした。みんなさわやかな目覚めです。
山のきれいな空気を吸い込みながら、朝の軽い体操です。体よ、目覚めなさい!
体操の後は、散歩です。橋を渡って、初めて向こう岸の山に向かいます。
あっ、何か赤いもの発見!さっそく虫眼鏡でよく観察してみます。
虫眼鏡で、小さな生き物や草花を調べます。小さな世界は驚きと美しさに溢れています。何気なく見過ごしている中にも、よく観察してみると驚きがいっぱいです。聴診器も持っていきました。木が水を吸い上げる音が聴けるのです。木も生きているのです。あれ、なんか鳥の声が聞こえたよ。山に来ると、自然の喜び、驚きがたくさん発見でき、心がうきうきしてきます。
途中で、軽い朝食をとり、飯盒炊爨場に集合です。ここでお昼用のカレーライスを作ります。手分けをして、野菜を洗い皮をむきます。
細かく切れるかな?
お米も研ぎました。お水も入れて後は火にかけるだけです。
これはね、僕たちが育てた茄子なんだよ。夏野菜カレーにするんだ。そうです、年長児の畑で育てた野菜です。
火起こしに興味津々です。オール電化などで炎すら見たことがない子どももいるのではないのでしょうか。便利で安全もどこまで必要でしょうか。燃料としての薪を手斧で細く割るところがお気に入りでした。実際に何人かには体験させました。
子どもたちの大好きなフルーツポンチを作ります。この缶詰めには紙がまかれ、かわいいイラストとともに「おたのしみ缶」と書いてありました。子どもたちも興味津々でいったい何の缶詰なんだろうとふたが開くのを食い入るように見詰めています。栄養士さんも、ただ必要な材料を用意するだけでなく、子どもの気持ちを考え楽しく活動に取り組めるように考えてくれました。
「わーあ、おいしそう」
もう、僕たち私たち仕事終わったよ。
それでは、探検に行ってらっしゃい。目指すは風穴、地底の妖怪に出会えるかも。帰ってくるころには美味しいカレーとフルーツポンチができてるからね。
途中の滝で一休み。
木陰は涼しいよ。ホッとするね。
風穴に到着。早速中に入ります。暗くてちょっと怖いけど「涼しーい」冷蔵庫の中みたい。理屈はともかくとして、まずは、体全体で感じることが大切です。言葉で知っているというよりも、心で感じていることが本物の理解と言えます。
外に出て、チームごとに記念撮影です。それぞれの子どもの表情に風穴の感想が現れています。
帰ってきたら、美味しいお昼御飯が待っていました。
一口食べて「おいし~い」という声があちらこちらから聞こえます。
食べる食べる!普段でもカレーライスは人気メニューですが、山で食べるカレーは、またひとしおです。自分たちの手が入っていることもあり、食が進みます。おかわりおかわりの声がこだまします。完食です。ご飯もカレーもすっからかんにきれいに食べつくしてくれました。(片付けが楽です)
楽しかったお泊まり保育も後は帰るだけです。お世話になった方々にお礼を言いながら山を下り、バスの乗り込みます。子どもも疲れからか重い足取りで歩きます。
バスに乗り込むや否や、夢の世界へ!優しいママに抱っこしてもらっている夢でも見ているのでしょうか。
お家に帰りたい、ママに会いたいと思う間がないほどの楽しいアクティビティの連続で、あっという間の2日間でした。楽しいと思っているうちに終わってしまいましたが、ママと離れて友達と過ごした2日間の経験は、子どもたちの心をちょっぴりワイルドにそしてたくましく変えてくれたようです。子どももママもその存在がいかに大切でいとおしいものだということに気がついた有意義な2日間でした。この行事に向けて、子どもの気持ちを高め、前向きに取り組もうとする気持ちを芽生えさせ育んでくれた担任の先生方の綿密な計画のおかげだと感謝申し上げます。