世界一の似顔絵師来たる!

10月29日(木)この日は世界大会何度も優勝経験のある゛似顔絵師゛が来てくれました。
何を描いて子どもたちに見せてあげようと考えた挙げ句、園舎を描く事になりました。
彼が実際に筆を取り、白紙の色紙にイメージを具現化しているところを、こどもたちに見せてあげることができました。

色紙に、鉛筆でサー!サー!と下書きし、見ていて面白いほど筆が走り、下描きから色付けまで一時間ほどの出来上がりでした。

途中、子どもたちが「この色にしたら?」「太陽もあった方が良いよ」なんてアドバイスをする場面があったりして笑わせてくれました。

一部始終を見ていた子どもたちは、何を感じとったかのでしょう?
絵本の世界とは違いますが、ストーリーは感じます。
絵を描くということは、その人の頭や心に浮かんだ対象物に対するイメージを形や色にして現すことです。
写実的であることが立派であるとか上手であるとかいうことではなく、そこから感じられるものが私たちの心を打ちます。

子どもの絵の素晴らしいところは、上手に写実的に描いて褒めてもらおうなんていう打算がなく、ただ自分が感じた事を感じたように表現できるところでしょうか。

今回幼稚園に来てくださった絵の先生は、絵で心のケアーをしていく仕事をされています。
小児科病棟の廊下に大きく夢を感じさせる絵を描いたり、認知症の方へは、似顔絵を描き、その方が、自分の生涯をかけてやって来たお仕事を背景に描いてあったり、またその方の夢までも描かれていて、絵から幾つもの物語が伝わってきて、似顔絵を描いてもらった人が、輝いていた頃の自分を思い出し、もうちょっと頑張ってみるかという勇気が湧いてくる絵です。

描いて頂いた方は、自分の似顔絵を見て感動で涙される方もいるそうです。

言葉はないですが、心に伝わってくるものがあるのでしょうね。

仕事とは、究極的には人の幸せに役立つことだと思います。目に見える形で給料や報酬をいただきますが、与える幸せの大きさや回数でその多寡が変わってくるのでしょうね。
目に見えるものに左右され過ぎずに、人の幸せに貢献できる人に、可愛い子どもたちには育ってほしいと願わずにはおれません。
日々の生活や保育を通して、人の幸せに貢献できる充実感や達成感をたくさん味わって心の温かい人に育っていってくれることでしょう。