発表会予行演習を行いました。

 2月7日は、西尾市の文化会館で発表会の予行演習を行いました。幼稚園での最大のイベントで、お母様方の気持ちも盛り上がります。

舞台は、観客席で見ていると、裏方さんが動いて次から次へと展開していくのですが、実はこの裏方さん、保護者の会の役員さんの尽力によるところ大なのです。

予行演習開始前に、舞台の準備を確認しています。260207 発表会予行演習 025小さな疑問もいい加減にせず、きちんと確かめて実行するその姿勢が、この舞台だけでなく、仕事上も家庭生活も上手くゆく力になっているのでしょうね。 

 

 

「『募集中』って書いといて」って言われました。

忠実に履行いたします。頼りになるお母様方です。260207 発表会予行演習 027この日は、かわいい子ども達のために、舞台を駆け回っていただきました。経験しますと、なかなか楽しいものです。子ども達の本当の姿 が伺えます。260207 発表会予行演習 003子ども達の出番前の様子です。少し時間があるので

ゆっくりとまどろんでいます。少しの緊張と不安そして期待に子ども達の心は揺れ動いている                                                                                   ことでしょう。何でもないような顔をしながら、                                                           子どもは頑張っているのです。

260207 発表会予行演習 006 仲良しの友達と一緒なので安心できます。その喜び嬉しい気持ちが肩を組ませ、笑顔を涌出させます。一人では出来ない 事も、友達がいてくれることで頑張れます。友達の存在、気心の知れた仲間の存在は、子どもの成長発達に大きな力を与えています。教育は、教師対子どもの1対1だけでなされるだけではなく、その裏にある友達関係や家族での生活のあり方が、実は子どもの発達を大きく支えているのですね。これは、特に心の発達を考えてみると頷けるものですね。誰かに支えられている見守られている、何かあったらすぐ支えてもらえる、そんな安心感に支えられて子ども達は、自分の持てる力以上のものを発揮することができます(持てる力というのは、既に子どもの中には内包されているが、未だ外に                           向けて発揮されたことのない力のことです。それを発揮するきっかけを握っていて後押ししてくれるのが友達や先生                          保護者の存在と言えましょう)。その力が外に表出されることで子ども自身は自分の持っている力に驚きながらも喜び、                                 自分に対する自信を深めていきます。そして、次からは何のためらいもなくその力を発揮してくれるようになります。                                  そのような姿を見て私たち大人は、子どもが成長したと実感します。「教育」の原語の[educate]が引き出すという意味を                                  持っていることはよく聞く話です。子ども達は、すばらしい力を既に持っている。それをどのように引き出すかが教育なの                                  ですが、その引き出し方により、様々な教育スタイルが存在します。どれが良いかは、子どもの親御さんの考え方によるところが大きいのですが、それに優劣をつけるということではなくTPOに応じて使い分け、無理なく伸ばしてあげたいものだと考えます。

260207 発表会予行演習 013出番を待つ間、おとなしく観客席で座っているように言われた子ども達。先生の言いつけを守りきちんと座っている子どももいれば、いろんなものに興味関心を示し動き回る子どももいます。本質的にも生理的にも子どもはじっとはしていません。じっとしていられないのです。

 それは、自分から未知なる物に働きかけてその反応から自分の周りの世界を理解していっているという基本的な性向と、円滑な血液循環を補うために必要な筋肉活動によるものと言えます。

 でも、それをそのまま大人は許すわけにはいきません。大人の都合でもありますが(怪我をしたり、行方知れずになっても困ります)、この人間社会の一員として幸せに生きていきたいならば、子どもにはこの社会の掟を守ってもらう必要があります。もし、それができないのなら、この社会では生きていく能力がない、いてもらっては困るということになってしまいます。

 でも、罰を与えたり、大きな声で叱って言うことを聞かせるのも何だか、教育として寂しい気がするので根気良く子どもを捕まえて説明し言い聞かせるのですが・・・。成果が現われるまでには長い時間がかかりそうです。大人の指示通りに動けない子どもが悪い子どもという訳ではないのです。どの子もどの子もすばらしい輝きを持った尊い命です。それを輝かせるのは私たち大人の手に委ねられています。

 

 

出番を控えたリハーサル室での様子です。誰に指示されなくても、自分達で練習しています。これから舞台で演奏することが分かっているから、そのとき上手にやりたいという思いがあるからですね。未来のことを考えられるということは成長している証です。逆に小さい子どもは今のことしか考えられません。先のこと、将来のことを予測して考えられるようになるというのは、とても大切な力です。この力は、いくら考えなさいといっても育つものではありません。「こうしたらこうなった」という実体験の積み重ねが「こうしたらこうなるだろう」との未来予測につながってい260207 発表会予行演習 016くのでしょうね。260207 発表会予行演習 018

 

 

 

 

 

 

もうすぐ出番ですよの声に自主的に整列します。さすがに年長児です。

緊張と期待の入り混じった複雑な表情です。さて、どんな舞台を見せてくれことでしょうか。

 

 

 

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舞台上で幕が上がるのを待っています(左側)。

 

 

 

 

 

幕が開き、歌が始まりました。何事もなかったかのように元気に歌いだします。

 

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器楽合奏です。たくさんの種類の楽器がありますが、子ども達は自分でやりたい楽器を決めました。希望者が多くて取り合いになったときは、子ども達同士で決めさせました。話し合いあり、じゃんけんあり、泣きありとさまざまな様子がありましたが、納得して今の担当に落ち着きました。

本番まで一週間。先生たちは、子どもの成長のために何を考えさせ何を気付かせようとするのでしょうか。もちろん、下手よりは上手なほうが良いに決まっていますが、本番に至る道のりの中で育つ心を大切にしていきます。子ども達のすばらしい人生につながる経験となるよう、大切に一週間を過ごします。幼児期の教育は、受ける立場の子どもの精神状態が大きな影響を与えていることは、今さら申すまでもありません。今後とも保護者様の健康管理や精神的なバックアップ等でお支え下さるようお願い申し上げます。いつも温かいご援助をいただき心より感謝申し上げます。