いもほり体験をしました☆
運動会を無事に行い、台風の影響のあったお休み、代休を経て、秋らしい突き抜けるような空の青さの水曜日、全園児で芋ほりに出かけました。
いつも、お世話になっているおばあちゃまが、丹精込めて育ててくれた芋畑で、巨大なサツマイモが収穫されました。
カメラを向けられて思わず、嬉しさにピースサインが浮かびます。
ここの畑は砂地で掘りやすく、素手でも掘れます。
あまりに大きすぎて引き抜けませんでした。「先生、助けて!」。先生と力を合わせて引き抜きました。
おばあちゃまは、最近の子は、落花生がどんなふうになっているかわからないと思うので、と芋畑の隣に落花生と枝豆も育てておいてくれました。
爽やかな気候の下で、収穫を十分に楽しみました。
子どもの発達で問題になっていることは、実体験が少なすぎるという点です。大変便利な世の中になった反面、子どもたちが実体験を積めないので、自己効力感というものも育ちにくくなっています。
♡自己効力感を育てましょう
自分で、周りの環境に働きかけ、その反応から、自分には環境を変えてゆける力があるということを認識することです。「やればできる」と、人は言いますが、本当にできるかどうかはだれにもわかりません。ただ、あきらめずにがんばれば思いはかなうことは、たいていの場合において正しいようです。本当にできるかどうか実体験の少ない子どもには想像が出来ません。想像が出来ないということは、出来ると思えないということで、やる前からあきらめる気持ちを芽生えさせてしまう恐れがあります。芋を掘ったから自己効力感が育ったとは言えませんが、自分で土を掘って地面の中の自分のでっかい芋を掘り出した、嬉しかった。という、感情を伴う実体験は、子どもの心の中に、「自分でやった」という経験として深く刻み込まれるに違いありません。こんな体験をたくさん積むことにより、子どもは自分には環境を変えていく力があるのだということに気付いていきます。つまり、やればできるかもしれないと思えるようになるのです。
♡外に向かって働きかけようとする気持ちの育ち
人間は、生まれてから何も自分ではできないけれど、自分の周りの環境を認識し、盛んに環境に働きかけています。寝ているうちはいいですが、ハイハイしたり歩いたりできるようになると、片時も目を離すことが出来ません。自分に危険が及ぶことを予知できないので、大人が子どもを守る必要があります。しかし、守りすぎると自分から働きかける力が育ちにくく、言われないとできない子になってしまう恐れがあります。そういう性向に育ててしまうと、なかなか積極的にいろんなものに働きかけていこうとする気持ちが起きにくく、いわゆる「ひっこみ思案」消極的な子どもに育ててしまう危険があります。消極的であることが、生きていく上で大きな障害となることは少ないですが、世の中は、待っていても変わってくれません。自分の方を向いてはくれません。自分から働きかけていくことで、自分らしい人生を創造していくことが出来ます。
♡子どもの良い所を認めましょう
子どもは、自分を認められると、嬉しくなり、安心して様々なことに関わろうとする気持ちが起こってきます。大きな声でどなられたり、聞きたくもないような嫌な言葉で罵られると、自分はだめな人間かも知れないと思ってしまうことがあります。すると、どうせ自分はだめな人間なのだから、出来なくても仕方がない、当たり前とマイナス思考に陥る恐れがあります。どなられたり、罵られると、やる気になって頑張るように見えても、それは、嫌なことから逃げるためにしているだけであって、建設的に自己を創造しているわけではありません。このような場合も、大人の顔色を窺うだけの子どもに、積極性の乏しい、いわゆる言わないとやらない子に育ててしまう恐れがあります。