子育て情報(2025年3月1日)
未熟だからこそ大切に丁寧に!
当たり前の話ですが、赤ちゃんは全く未熟な状態で生まれてきます。養育者(親や保育者)の援助がなければ発達どころか命を保つことも出来ません。ところが、その時のお世話の質が発達に大きな影響を与えていることが分かってきました。赤ちゃんの思いを受け止め丁寧に応答してあげましょう。
言葉を発しても理解できているわけではない
2歳を過ぎると言葉を発するようになります。しかし、会話できているようでも、大人のように常に相手の意図を読み取って理解できている訳ではありません。子どもの一つ一つの言葉の裏にある気持ちを汲み取ってあげましょう。大人側からのアプローチは、できるだけ易しい言葉を使って丁寧に伝えましょう。そうすることで、子どもは大人への信頼感を抱き、良好な関係が結んでいけます。親子だから、担任の先生だから信頼関係が構築できるのではありません。子どもの気持ちを理解した丁寧な関わりが信頼関係を育てます。いわゆるアタッチメントの形成が乳幼児期初期に獲得すべき大切な心です。
そもそも子育てとは誰のためのもの
「この子のために!」誰もがそう答えるでしょう。でも、それは本当にその子が望むことでしょうか?つい私たち大人は、子どものためと言いながら自分の価値観を押し付けていないでしょうか。大人も子どもも自分らしく生きていることが一番幸せです。子どもの思いを聞いてあげることが良好な親子関係を作るためには必要です。
お母様、悩まないで相談してください
初めてのことは、誰にも分かりません。発達の形態は千差万別なのでお手本がありません。育児書も平均的な発達しか載ってないですから参考にはしにくいですね。そんなときは、誰かに相談してみましょう。ご近所の知り合いでも、園の先生でも遠くのお母様おばあちゃまでも構いません。聞いていただけると気持ちが楽になります。知らないことは恥ではありません。初めてのことが分からないのは当たり前のことですから。人を頼ることは、かわいい我が子の健やかな成長のために大切なことです。勇気を出して聞いてみましょう。すっきりした顔のお母様を見ると子どもさんも安心されることでしょう。
大人は結果を求めがち、学びは過程にこそあります
大人はつい子どもに何でも教えがちです。テストなどで解を求められ、合っていればOKという教育を過ごしてきた大人には仕方ないことかもしれません。しかし、その過程にこそ学びは存在します。解を得るために様々な方面からアプローチする経験が、物事を多面的に捉え、相手の感情も読み取った幸せな解を導き出せる力を醸成します。
ゆっくりと着実に歩むことがしっかりした思考力を育みます。正解を一気に出すことでなく、その過程を説明し、納得する解の求め方を提示することで多くの人を感動させ共感してもらえる社会的正解に近づくことができます。
社会が様々な人が存在し、それぞれの力を発揮して支え合うことによってできていることを考えると、社会的正解を導き出し多くの人を幸せに導くことが出来る人は、社会から必要とされ幸せな人生に繋がっていくのではないでしょうか。
率先垂範
難しく考えなくても良いのです。子どもは自然と大人のマネをし同じ行動をとります。リビングで大人が雑誌を読んでいたりすると、子どもは自分の絵本を持ってきて横に座って読んでいます。お手本を示そうなんて大げさに考えなくて良いのです。大人の生活スタイルを子どもは自然に取り入れています。そのため、私たち大人が楽しそうに幸せに生きていることが大切かなと思います。暗い顔をして不平不満愚痴をこぼしているようでは、子どもは大人にはなりたくないと思ってしまいます。
手段と目的を混同しないようにしましょう
まだ年端もいかないうちから、親というものは子どもの行く末を心配するものです。将来、安定して余裕のある生活を送らせたい、そのためには良い大学に入らないと、そのために良い高校へ、そのために中高一貫校へ、そのためには小学校のうちから勉強のできる子に、そのためには幼稚園のうちから読み書きそろばんをやらせないと、などと、本来の目的がどこかに行ってしまう恐れもあります。幸せって何でしょうか、人それぞれ価値観は異なりますし、良い悪いもありません。自分はどんな人間で生きていきたいか、子ども自身が考え決めていけるよう、社会で人々がどのように生きているかを見たり、経験することも大切ですね。何もないところからは
何物も生み出すことができません。
子どもの生きる未来は子どもたちが創ります
大人が生きてきた社会は、子どもたちが一人の人間として生きる時には遠い過去の話です。ちょんまげを結うとか、草履を履いて外に出る、ということを聞くと遠い過去の事だと私たちは笑います。同じように、子どもたちは、私たち大人が生きてきた社会の事を言うと笑う事でしょう。では、どうしたらよいか。話し合う事が大切でしょうね。人の幸せに結びつくことが大前提で、どうしたらよいかを話し合うことで信頼関係が増し、子どもたちも安心して自分の信じる道を歩んでゆけるのではないでしょうか。