桜の花びらを捜して・・・
園の西側を流れる北浜川に、桜の花びらがたくさん流れている事に子ども達が気づきました。どこから来るのだろうと疑問に思い、みんなで探検にいくことになりました。みんな、ワクワクドキドキ。元気いっぱいです。興奮する気持ちが、様々なポーズになって現れます。子ども達のうきうきした気持ちが伝わってきます。
川沿いを進んでいくと菜の花が咲いています。たくさん咲いていてとてもきれいです。
とりあえず、花もきれいだけれど、かわいい私たちも撮ってね。途中の土手にコンクリートの塊がおいてありました。目ざとく見つけて子ども達は登ります。大きな石がごろごろ置いてありました。まるで、アルプス縦走です。さらに進んでいくと、なんと夏みかんが一個なっているのを発見しました。橋の上から、「うわー、たくさん流れてる」とうとう、桜の木にたどり着きました。花びらを集めます。集めたと思ったら、花咲爺さんよろしく、ぱぁーっと、まきました。とてもきれいです。ひとしきり遊んだところで、おやつタイム。仲間と一緒に食べるおやつはとってもおいしい。食べたら、また花びら集めです。集めている子どもの頭の上から、花びらをまきます。気心の知れた仲間同士では、かけられたほうもかけたほうも大笑い。一緒の時間を楽しみます。心と心が共振しています。よくもまあ、こんなにたくさん集めました。すごい集中力です。興味関心のあるものに思いっきり没頭するという経験が、子ども達の心の中に自立心や有能感を育てます。
帰りの道は、行きと反対の川べりを歩いてきました。まだ、咲いている桜がありました。種類が違うと咲く時期が違う、花びらが散る時期が違うということに気づいたり、同じ種類の桜でも、咲いている場所で咲く時期散る時期が違うことから、様々なことを考え想像するきっかけとなっていっています。
今回は、探検に行くということで、子ども達は大盛り上がりでした。こんな心が揺さぶられる、ドキドキワクワクする体験の積み重ねが、子ども達の心に感受性を育てていきます。好奇心であったり、不思議だなあと感じたり、どうしてかなと疑問に思う心が知的好奇心に結びついていきます。
そして、なんだ、こういうことかと分かったときに、ものごとをひとつ理解していきます。このような理解の仕方は一生忘れないものです。本物の知性に育っていきます。また、小さいときの知的発達は、運動能力と連動しているので、いわゆる座学でなく、体全体を使った経験の中で学ぶきっかけを作ってあげることが大切ですね。