いよいよ明日は運動会☆☆☆
いよいよ明日は、運動会です。台風19号の影におびえながら、明日という日を待ちわびています。週末になり、直前に運動会を控えた子どもの様子をお伝えします。
相変わらず二人乗り三輪車は人気です。三人で遊んでいます。大勢であれば大勢であるほどおもしろいのです。
自転車も、ビューンと風を切って走るのが楽しいですね。
スクーターの不安定さも楽しいのです。それを上手くコントロールする自分がうれしい。
年長児の組立体操の最後の練習が始まりました。一人一人が真剣な表情です。
西と東に分かれて入場です。
立ち姿にも、子どもたちの強い意志が感じられます。
ヤーという掛け声とともに、持ち場にダッシュです。
それぞれの立ち位置に整列したところです。
どの子もどの子も良い顔をしているので、思わずみんな撮ってあげたくなってしまいます。
指の先まで神経が行き届いています。
(当日生の姿をご覧ください)
真剣に演技の世界に入っています。
あごについた砂もなんのその、凛々しい立ち姿に思わず目頭が熱くなります。
三人技も、一人一人が真剣です。
定番のピラミッドも安定感抜群です。
一人一人が自分の持ち場を自信を持って成し遂げています。
「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」
目立つ目立たないにかかわらず、自分の役割を100%の力を出し切って全うしようとする姿は幼稚園児とは思えないほどです。
心が育っている証拠ですね。この子たちは、これからの人生もきっと、自分の立場に文句を言わず、どんな時でも自分の持てる力を100%出し切って人生を開いていくのだろうなということを十分に予感させます。
ただ立っているだけなのですが、一人一人の気持ちがビンビン伝わってきます。
四人組も、仲間として心が通い合っているようですね。
五人組です。
後の技は当日のお楽しみにとっておきます。ある子どもがお母さんに言ったそうです。
本番の時はタオルを持ってくるといいよ、だそうです。感動して泣いてしまうからだそうです。
これを笑い話として笑い飛ばすか、子どもの自信の表れとして、ここまで育った子どもを褒めてやるかでそのあとの成長が変わってくるのです。
こんなことが言えるほど自分の力に自信を持てるということは素晴らしいことです。最近の様々な調査から、日本人の子どもの自己肯定感、有能感の低さが外国と比べて極端に低いことが指摘されています。やれないかもしれない、がんばってもだめかもしれない、そんな気持ちであっては、何事も成し遂げることが出来ません。子どもたちは最後の練習をやりきってホッとしています。
見学して応援していてくれた年中さんたちに感想を求めに行きました。
年少さんのところにも行きました。拍手で迎えてもらいやり切った充実感を味わっています。
年少さんは年長さんたちをあこがれのまなざしで見ています。年長さんたちは誇らしげです。やればできる力を人間はみな持っていますが、やりなさいといってできたとしても自己充実感には結び付きにくいですね。自分でやることを決め、自分の力で成し遂げたからこそ自分の力を信じることが出来るようになります。人から言われてやっているうちは、ましてや叱られてやっているうちは自己充実感につながる力の発揮はできません。ここまで来るには入園してからの長い教育がありました。朝来るなり、4人で集まって自主練習したり、給食後の自由遊びの時間に先生に「練習やろうよ」なんて言えるような人生に前向きに取り組む姿勢は、日々の保育の中で醸成されるものです。一朝一夕では身につきません。だからこそ、子どもにとって一生の宝となる心が育ちます。心が育つためには、その子の良さを認め育む温かい心を持った保育者の援助が必要なのです。
これは、入退場門に使う、子どもの願いツリーです。小さな旗に子ども人一人の願いが書いてあります。
遊具も小さな子たちが遊んでけがをしないようバリヤーと張り紙がしてあります。子どもたちが一生懸命考え文字にして伝えようとしています。一つ一つの行動に心が感じられますね。字が書ければよいというのではなく、誰に何をどのように伝えるか、言葉の原点からしっかり考えて行動に移しています。
運動会は、上手な演技を見せるためにあるのではありません。当園では、一人一人の心の育ちを援助する場としての運動会を目指しています。やらせるのではなく、やりたい運動会。練習をいっぱいして上手になったのではなく、こうありたい自分をイメージしてそれに近づけるよう自主的に練習して自分で自分の力を磨き身につけた本物の力。大人に見せるため運動会ではなく、子ども自身が楽しみ思いっきり自己発揮し、さらに自分が成長する場としての運動会運営を目指しています。明日はよろしくお願い致します。