冬の戸外遊び
寒い日が続きます。風邪やインフルエンザで学級閉鎖になったとの記事や話をよく聞きましたが、おかげさまで、ちらほらとお休みする子はいますが、大半の子ども達は、元気、元気、元気の塊です。
三輪車に乗ってゴキゲンです。乗っているほうも楽しいし、押している方も楽しいんですよね。私も小さい頃に良くやりました。身体全体を使って思いっきり遊びますから、丈夫な身体ができあがります。
先生が、綱を出してきてくれました。
こういう時って、おもしろいですよね。必ず仕切りたがる子が出てくるんです。「はいはい、みんな準備は、い~い?」
行司:「よーい、スタート」先生対子どもの戦いになりました。
行司:「先生も子どももがんばって~。よいしょ、よいしょ」先生の腰が浮いてきています。ロープがうわずっています。こんなんじゃ~?
行司:「子どもチーム、よいしょよいしょ」さらにうわずります。
行司:「うーん。止まっちゃってる」子ども達に負けそうになったので、体勢を立て直して・・・。先生が勢いあまって足をすべらせて、とうとう倒れてしまいました。
行司、子ども達:「あ~。先生がこけた。こけたこけた!」
こけて、負けて悔しがる先生を尻目に、子ども達は大喜びです。でもね、ちゃんと男の子が一人優しく慰めてくれています。すてきですね。
心は、こんな遊びの中から育ちます。必死に頑張って、やっと勝ったときの感激。だれも跳びはねなさいと言わないのに、嬉しさのあまり跳びはねている子ども達。心と体が共応しています。喜びが大きければ大きいほど、跳びはねは大きく長くなります。そして、繰り返されることで、身体を滑らかに使う動きが練成されていきます。
また、負けて悔しがる。悔しくて泣いている。そんな姿を見て、自分がそうだったらと気付き、思わず優しさを見せる子ども達。理屈ではないのですね。心の奥で、きゅんと感じるのです。感じたと共に、もうすでに優しい行動を起こしてしまっています。
優しさは教えるものではなくて、感じるものですね。幼児期の発達には、このように自分の周りから様々に子どもが感じ、考え、思い、行動する。その繰り返し、積み重ねで徐々に練成されていきます。