アートウィーク、年中組

年中、ひまわり組・ばら組の様子です。

大きな段ボールをくっつけて、トンネルを作っています。
「ぼく、押さえておくよ!」「私、ガムテープ切れるから、欲しかったら言ってね!」と、友だちと声を掛け合い、協力しながら制作を進めていく姿がありました。

何をしたらいいのか、困っている友だちに「〇〇お願い!」と、優しく声をかけたり、「私1人では大変だから、ここ持っててくれる?」と、クラスみんなで作りたい!という思いが伝わります!

先生が考えた作品を作るだけではあまり教育的意味が薄いと思えたので、友だちとイメージを共有し、考えたことを目に見える形に表す経験を積ませたい。

尚かつ、その過程での友だちとの関わりが人間関係をうまくやる力の育ちに繋がるのではないかと考えて、そのような活動を大切にする保育期間としてアートウィークと名付けました。

何も無いところから、「こんなものがあったらな良いなぁ〜、欲しいなぁ!」
と言う子どもたちの思いを実現させる経験は、将来社会活動する上で大きな財産となることでしょう。
そして、子どもたちの心の中に、「自分たちの力は凄い!、友だちと一緒だとなんだってできちゃう」
と言う自分自身に対する信頼感自信、自己充実感を得る体験ともなることでしょう。

子どもたちは、これからの社会を創り支えていく人材です。
勉強が出来ることも大事ですが、人に対する優しさを持ち、人の幸せに貢献できる人が社会から必要とされ、幸せな人生に繋がってゆくものだと思います。

成功も失敗も全て子どもたちの成長のための糧になりますから。

アートウィークが終わっても、お部屋では、制作コーナーを設置していきます。
子どもたちの「これこんなの作りたいって考えたんだけど、一緒にやらない?」と友だちを誘い、想像力を膨らませて行ってくれるような環境にしていきたいと考えます。

幼稚園時代は、゛初めて゛をたくさんして、失敗もたくさんして欲しいものです。失敗は悪いことではありません。そこから何を学び取るかという姿勢が大事だなのです。
もちろんお友だちとの意見の違いも経験し、どうしたら自分の気持ちをうまく伝えることができるか、どうしたら皆の気持ちが一つになるのか?そんなことを考え試行錯誤して、前に進む経験も積んでほしいものです。

大人に見守られていると感じたら、安心して自分たちで解決して行けるようになるかと思います。

大人は、指示命令する立場ではなく、見守りとアドバイス(取り入れるかどうか?子ども次第です)援助(共感、励まし、手助け)をし、あくまでも子どもが主役で物事を進めることが自主性、自律性の醸成にも資するものと思われます。