ペットブームは続きます♪

まだまだ、ペットブームは続いているようです。240711 ペット 001.jpgかわいいレディーたちも一緒に「ハイ、ポーズ」240711 ペット 002.jpgいろんなペットを見かけた割には、あまり園内で目にしません。不思議に思って担任に尋ねると、
「基本的に、家で飼っています。で、ときどき気晴らしに幼稚園に連れてくるようです」とのことでした。


「なるほど」、きっとお家では、お父様やお母様も容認してみえるのですね。生きている本物の犬になると、大変ですものね。子ども達は頭の中では、自分の作った犬の向こうに、本物の犬を見ています。見立て遊びは全てそうですね。牛乳パックを持って、「ブッブー」とやれば、子どもは牛乳パックの向こうに本物の車を見ているということです。子どもの造形遊びは、芸術作品や実際の生活に役立つ品物を作るのではなくて、ただ、遊びに必要だから、見立てて想像力を膨らませて、より楽しい世界で遊ぶために必要な物品であるわけです。
 稚拙な作品であっても、子どもにとっては、その向こうに大きなイメージの広がる楽しく素敵な世界への入り口なのです。”どこでもドアー”ですから、子どもは大人から見るとガラクタのように見える物でも大切にするのですね。
逆に、大人にはすてきな子どもの世界が見えないのですね。少し前までは、大人もそうだったのですが、生活に追われる間に、ネバーランドへの入り口を見失ってしまうのですね。
 さて、さまざまなペットを捜しに行ったところ、またまた、新たな作品を見つけました。どうやら「アイスクリーム店」のレジらしきものです。240711 ペット 003.jpg中には、数字のボタンキーが並んでいます。240711 ペット 004.jpgそして、ディスプレイには注意書きが。「れじこ 2たり なんこでもいい」。240711 ペット 005.jpg「???」。理解不能です。
これを書いた子どもを捜し当て、聞いてみました。どうも「レジの子はふたりまで。アイスを売るのは何個でもいいよ」という意味らしいことがわかりました。「2たり」は、「ふたり」なのですが、「ふたり」という言葉と「2」という数字を知っているのでこのように使ったのでしょうね。子どもは、言葉を習得する際に、周りで使われている言葉から、実に正確にその言語体系を理解しているそうです。慣用的な使われ方は、難しく、徐々に身に付けられていくそうです。ですから、子どもに言葉を理解させるためには、さまざまな人たちとさまざまな場面で関わり、生きた言語に触れることが大切ということですね。幼児期の学びとは、このようなことから、たくさんの人やものと関わることが大切であるということが分かります。社会の中で育つといえます。ところが、産業構造の変化に伴う社会や住環境の変化から、子ども達が主体的に発達の基本を学ぶ場が減った、あるいは消失してしまったといえるかもしれません。その分、お母様や幼児教育施設にそれを補う育ちの場が必要とされてます。しかし、そのようなものは過去においては、はっきりと認識されていたものでもないし、敢えて言えば、「心を育てる」といったような、実体のなんたるかがよくわからないものを取り扱わなければならないのに、理屈や強制で育てようとするところに無理が感じられます。しかし、「心の育ち」はその後の人間の発達の基礎となるものですから、第一に考えられなければならないことは明白ですね。問題は、その方法ですね。少なくとも、求められるような心を有する人の中で生活し、生きるということは基本といえるでしょう。そして、具体的には、各園やお母様方がご苦労して行ってみえると思いますが、教えて育つものではない、練習や厳しい叱責によっても育てられるものではないということは、容易に想像できます。
 さて、ペットの犬を見つけました。240711 ペット 006.jpgこんなとこにも、ひっくり返って寝ていますが、多分そうでしょう。240711 ペット 007.jpgそして、そのようなものは、このようなコーナーで240711 ペット 009.jpg素材や道具を自由に使いながら、自分のイメージした犬を生み育てているのでしょうね。240711 ペット 008.jpg散歩中のかわいいわんちゃんとすてきなレディーを見つけました。240711 ペット 010.jpg「きょうかちゃん」というそうです。
おや?何かおいしそうな臭いを嗅ぎつけて、犬が一匹出てきました。240711 ペット 011.jpgしきりに、臭いを嗅いでいます。240711 ペット 012.jpg
たわいのないお話にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。子ども達は、夢や希望を持って生きています。それこそが生きる原動力となっています。形あるものに心奪われ、大切な子ども達の心を育て忘れないよう、日々励んでいきたいと考えます。