有機肥料農産物研修会

かねてからお知らせしていました有機肥料農産物研修会が開催されました。
愛知県の農林水産部の主催で、西尾市の有機肥料農業生産、循環型の地球に優しい取り組みについて、消費者および生産者との相互理解を深めることを目的として開催されました。農業研修うし.jpg実際に牛に会いに行きました。触らせてもらいました。可愛いものです。


当園の保護者様をはじめ、20名近くが現場、施設の見学に参りました。バスはJAさんのご協力をいただきました。農業研修バス.jpg牛の糞は、日に30kgも出るそうです。大変な量ですね。それを集めて肥料を生産しています。農業研修ふん.jpgうず高く詰まれた糞の中では微生物が活躍しています。頂上から白い煙(水蒸気)が立ち上がっていました。中は、微生物の醗酵のおかげで、手を入れられないぐらい熱い(60℃くらい)そうです。
大豆の選別工場です。豆の大きさをそろえて出荷準備をしています。有機肥料で作った豆腐は、とてもおいしいそうです。豆自体が違うので、甘みがあり濃厚な味だそうです。静岡方面から来た見学者方は、おいしいおいしいといって、お土産に豆腐を買っていくそうです。農業研修まめ.jpg豆腐屋さんに到着しました。製造作業はおわっていましたが、できたてのおいしいあげ豆腐をいただきました。農業研修とうふ.jpg昼食は、有機肥料で作った米のおにぎりです。おいしくいただきました。婦人部の方々のお漬物もおいしくいただきました。農業研修おにぎり.jpg
パネルディスカッション
コーディネーター:横田浩臣先生(名古屋大学名誉教授・農学博士)
消費者代表   :平田兼久(西尾中央幼稚園長・中部福祉専門学校非常勤講師)
水田農家代表  :渡辺重利氏、藤田光伸氏
酪農家代表   :小笠原正秀氏
内容の要約
化学肥料で生産をしていると、どんどん土地がやせていき地力が落ちる。硬くなり、植物の根が張りにくくなる。
循環型農業は、手間ひまかかるが地球に優しいのはもちろん、子どもの発達健康のためにも大変良い。自分の子どもが小さい頃、喘息であったが、薬では治らないが良いものを食べさせると良いと医者に言われ、体に良いものを作り続けている。
促成栽培のトマトは、露地ものの半分程度しか栄養価がないという話を聞いた。米にも同じことがいえるのかもしれない。
消費者は、良いものを求めている。特に子どもに対しては、体に良いものを食べさせたいと考えている。日常的に(スーパー)などで見かけることが少ないので、もっと情報を発信して欲しい。
有機栽培はコストが高くなる。でも、化学肥料を使った生産のほうが、地力を衰えさせ、汚染を拡大し、健康にも100点とはいえないということを勘案すると、総体的に見て地球規模的に考えると、有機栽培のほうがコストは安いのかもしれない。化学肥料栽培は、その弊害を地球ににおしつけているから安いのでは?
園長私見
日常生活ではなかなか見ることができないところを見せていただき、勉強させていただきました。参加されたお母様方も、今日は勉強になったとおっしゃっていただきました。
安いから、形が良いからと飛びついてしまうのでなく、よく中身を吟味して考えたいものです。特に食べ物は健康や発達に直接結びつくものだけに慎重に考えてゆきたいものですね。
今日は、消費者として生産者の方々の生の声を聞くことができ、その真剣さ、こだわり様に嬉しい思いをさせていただきました。
生産者の皆様へ
これからも、こだわって、いい物をどんどん作ってください。そして、教えてください。いいものだったら使わせていただきたいと思います。
私たちは、仲間ですよね。