敬老行事(おじいさんおばあさん一日入園)

敬老の日にちなみ、「おじいさんおばあさん一日入園」を行いました。祖父母様に幼稚園にお出ましいただき、園児に戻って保育を楽しみながら、かわいいお孫さんとの触れ合いの時間を持つという企画です。3連休の初日にもかかわらず、大勢の祖父母様においでいただきました。ホールに集合しますと圧巻です。昔、保護者様としてお世話になった方のお顔もちらほら伺え、感無量です。

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子どもたちの歌の発表です。まずは2歳児さんからです。ゴリラの歌です。歌に合わせて元気よく踊ります。

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3歳児さんです。この差は大きいですね。3歳になると、きちんと立っていることが出来ます。

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多少、ふらふらする子もいますが、少しずつ自分を客観的に見る力が育ってきていますので、かっこよい自分を見せたい、かっこよい自分でありたいという気持ちが少しずつ自分をコントロールできるようになってきています。先生に言われたからということでなく、自分で自分をコントロールする力、自律心とか自制心というものを育んでいきたいものです。子どもの姿からは見分けがつきにくいですが、他律的(他からの強制)か自律的(自主的)であるかは、子どもの表情を見ればわかります。つまり、やらされている感があるか、自発的に楽しんでいるかの違いです。年中になると、また違ってきます。見ていても安定感があります。これは自分自身の自信から来ているものですからゆるぎない力です。

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年長児になると、上手下手では言い表わされ難い雰囲気が漂います。先生に叱られるからというのではなく、こういう僕を見てください、私はこういう人間ですといった心からの自信があふれ出ています。こういう力は一朝一夕では身につきません。長い時間をかけ、その子の存在そのものを丸ごと受け止め認め共感し作り上げられてきたものです。心が育っていると実感させられる瞬間です。

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年長児は、上を向いて歩こうを手話を交えてお届けしました。健気な子どもの姿に涙される姿もチラホラ見受けられました。本物は人の心を打つものですね。

 

歌の発表の後は、おじいさんおばあさんと一緒に遊べるものを作ろうということで、トントン相撲を作ることになりました。子どもたちが一生懸命ハサミを使う姿を目を細めて見てみえました。先生の説明を聞いています。

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楽しく遊べるものを作るためには、ちょっとしたコツ、工夫が必要です。何度も試作を繰り返した結果のノウハウを伝授しています。

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みんな真剣です。

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制作の後は、楽しいおやつタイムです。この日は、手作りういろうでした。

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子ども同士が、楽しそうにおしゃべりをしている姿を見て、おじい様おばあ様も安心しておみえでした。

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楽しい時間があっという間に過ぎ、お開きとなりました。皆様ご参加いただき誠にありがとうございました。心より御礼申し上げます。

 

さて、「ババ育ちは三文安い」なんていう言葉があります。本当にそうでしょうか。逆に、自分の全てを受け入れてくれて、理解し援助してくれるのならば、発達においてこんなに強い味方はありません。自己肯定感を育むためには、こういう人の存在が大切だと考えます。問題は、わがままをどう取り扱うかにかかっていると思います。子どものわがままを考えてみるときに、よくよく深く考えてみると、ただの大人からの押し付けという場合があります。相手のためと言いながら、自分の言うことを聞かないことを、相手がわがままと断じている場合が多いように思われます。それでは、相手の言うことをはいはいすべて受け入れることが素直で良いことかというと、逆にそんな主体性のない人間は人として生きている意味がないなんて言われかねません。一般論として、わがままは悪で素直が善という認識がまかり通っていますが、子どもの発達にとって何が大事なのかという観点から考え直さないと、誤った子育てをしかねません。