人属(ヒトゾク)のマチエール

アートスクランブル vol.12
「人属(ヒトゾク)のマチエール」
主催:Dance Work こかチ・オープンセサミ
協力:ダウン症とその他の染色体しょうがい児・者親の会『エンジェル』・ほほえみの会
後援:(社)現代舞踊協会・愛知芸術文化協会・愛知県教育委員会・名古屋市・西尾文化協会
本当のことだけを表す人たちに出会った。そこに鎧を脱いだ人の姿を私は見る。
霊長類ヒト化ヒト属に生まれた私たちは、本来こんなに素敵だったのかと思う。

    パンフレットから
11月3日に開催されたモダンダンスの発表会です。
オープンセサミとは、ダウン症や染色体しょうがい児たちのためのダンススクール。
障害のあるなしにかかわらず、人が人々と心を通じ合い、感じ合い同調していく姿、練習を積み重ねた成果と言うよりも、人と人とはやはり心の奥底で結びついているのだということを感じさせられた舞台でした。
楽しみ喜んで踊る障害を持った子どもたち、その子どもたちやダンサーたちが一体化していく様子は感動的であり、その姿に心打たれ、多くの観客たちが涙を流しました。


「マチエール」を辞書で調べてみました。「絵肌」ということでした。様々な凹凸や様相が一つの絵を作り上げているように、たくさんの様々な人々の集まりが「ヒト」を作り上げている。それぞれが、凹であろうが凸であろうが全てが存在してはじめて全体としての存在があると言うことを、こかチ先生は伝えたかったのでしょうか?
障害を持った子どもたちとダンサーたちが一体化していく姿は、人間の持つ無限の可能性と、心で通じ合う世界の素晴らしさを私たちに見せてくれました。

こかチちかこ
Dance Work こかチ、オープンセサミ主宰
金城学院大学非常勤講師
名古屋造形芸術大学特別講師
西尾中央幼稚園モダンダンス教室講師