砂場に砂が入りました !

 たくさんあった砂場の砂も、1年も経つと枠から10cmも20cmもえぐられています。子どものバケツに一杯ずつ、一杯ずつ運んでたくさんの砂を移動してくれました。そこでそろそろと、砂場に砂を入れました。枠からあふれんばかりの砂をトラックで運んでもらいました。200606 梅雨の晴れ間遊び 001.jpgさっそく、子ども達は群がってきました。穴を掘ったり、型に入れて何かを作ったりしています。200606 梅雨の晴れ間遊び 002.jpgちょうどよい湿り気であるようで、子どもの手で楽にほれるほど柔らかく、子どもが固めることができるくらいの湿り気があり、気持ちよく砂の感触を楽しんでいます。200606 梅雨の晴れ間遊び 005.jpg


女の子たちが、仲良く走ってきました。気持ちよさそうですね。200606 梅雨の晴れ間遊び 007.jpg仲の良いお友だちが集まると、つい嬉しくなってみんなで手をつないで飛び跳ねながら回ります。200606 梅雨の晴れ間遊び 010.jpg子ども達の心の喜びが伝わってきます。一緒にいるだけで子ども達は嬉しいのです。まさしく心と心が響きあっている状態ですね。
砂場の近くの芝生の中に、かわいらしく咲いている花を見つけて集めています。200606 梅雨の晴れ間遊び 012.jpg花のかわいらしさに魅かれて、周りとは隔絶した状態です。とても集中している状態です。ものごとに集中する、熱中する姿勢はこのような体験の積み重ねが原点になっています。「集中しなさい」とか「真剣にやりなさい」と言葉で伝えても、子どもが心の底から取り組もうとする力は生まれてきません。
なんだか二人でお話しながらやってきました。200606 梅雨の晴れ間遊び 013.jpg隅のほうでは、男の子たちが何かを見つけたようです。ダンゴムシをつかまえているのかもしれません。身近にいて、つかまえられるとまんまるになってしまうダンゴムシは、子どもたちの一番人気です。200606 梅雨の晴れ間遊び 016.jpg
スクーターで風を切って走っています。200606 梅雨の晴れ間遊び 022.jpgこの時期、顔や体で風を感じるのは、とても気持ちのよいものですね。
年長児が、年少児を三輪車に乗せ、押してあげています。微笑ましい光景です。200606 梅雨の晴れ間遊び 023.jpg人の役に立つ、喜んでもらえることに喜びを感じる心が育ってきているのでしょうか。喜んで押していますよね。
この子たちもそうですね。血縁関係はありません。200606 梅雨の晴れ間遊び 031.jpgちょっとしたきっかけで知り合っただけでも、すぐに仲良くなれるのはすごいですね。やってあげるほうもすごいですが、やってもらうほうも、余程の信頼関係がないとできませんよね。
うんていも、子ども達の好きな遊具の一つです。200606 梅雨の晴れ間遊び 024.jpg上から横から、大人が思いつかないことをするのは子どもの得意技です。
階段では、魚釣りでしょうか? 縄跳びを垂らしては、何かをやっています。200606 梅雨の晴れ間遊び 025.jpg子どもの遊びの中には、育ちのヒントがたくさん隠されています。
「優しくしなさい」と言わなくても、「優しく、いたわっている姿が自然に見受けられます」。人と関わらないと、心は育ちません。心が育たないと頭も育ちにくいものです。体と心と頭は、関わりあって育っています。しかも、たくさんの子ども達の中で響き合い、共感し合い、時には反発しながら複雑さを増していっています。
また、「集中しなさい。努力しなさい」と頑張ることを伝えなくても、一つのことに集中して、壊れても壊れてもあきらめずに挑戦している姿があります。
子どもの育ちの芽は、子どもの遊びの中にあります。十分に遊びこみ、友達と関わることで、様々な力が身につきます。このような力が基となって考える力や学習する力の基礎が作り上げられます。
全ては、感覚的なところから始まっているのです。それは、人間の発達を動物の進化の過程になぞらえると分かりやすいですね。子どもの発達に即した経験が発達を助長します。