西尾いきものふれあいの里
西尾いきものふれあいの里に行ってきました。駐車場のすぐ横に池があり、さっそくめだかを見つけたり、おたまじゃくしを見つけたりで大騒ぎです。自然と触れ合うことは大切なことであるということは誰でも知っている当たり前のことですが、子どもたちの育ちにとって、自然とのかかわりはなくてはならぬものなのです。
今となっては珍しい水生生物も子ども達の興味をそそります湿地帯では、気持ちよさそうに子ども達は走り回ります。なんだか走りたくなる、そんな気持ちを自然は湧き起こしてくれます。何かまた、発見したようです。自然の不思議さが子どもたちに興味関心を湧き起こさせ、探究心を育みます。昼間でも、ほの暗い森の中を抜けていくと、トンボの里につきました。へびイチゴを見つけました。
子どもの発達に自然とのかかわりはとても大切です。自然の不思議さは、人間では作ることができません。自然の美しさは、人間では作ることができません。自然の楽しさは、人間では作ることができません。
自然と関わることで、子ども達は自分たち人間も自然の一部であり、生かされていることを感じ取っていきます。もともと人間は、自然の中のものであるということに疑う余地はありません。しかし、この世の中が理屈でできており、理屈によって動いている社会にどっぷりつかってしまっていると、本来の人間のあるべき姿をともすると見失ってしまいます。
私たち人間は、進化によって今の姿を得ることができました。目に見える姿と同じように、意識や心といったものも進化に応じて発達変化してきています。
体が、たった一個の受精卵から動物的進化を一人でなしとげ人間の姿に至るように、意識や心といった目に見えないものも、原始のものから、遺伝や周りの環境とのかかわりによって、人間らしいものを身につけてきたのではないでしょうか。
子どもの育ちを考えるとき、何かができるという断片的な能力や発達を考える前に、全体としてのあり方や育ち、(例えば知的発達は運動能力と密接な関連があります)からスタートしていかないと本物の力は身につけにくいものと考えられます。