キンダークラブのようす
園では、月に1~2回未就園児のための親子教室、キンダークラブを開催しています。今回は、クッキングごっこです。子ども達お気に入りのサンドケーキを作りました。抹茶とゆでアズキ、かぼちゃ、さつまいものサンドケーキを作りました。まず、ホットケーキの素を牛乳で溶き、お気に入りの絵を描いたマイカップに流し込みます。
こぼさないように、子どもは一生懸命がんばります。カップにケーキの素が入ったら、トッピングを選びます。ゆでアズキにしようかな、かぼちゃにしようかな、さつまいももおいしそうだな、・・・。結局、全種類を作りました。自分で作ったケーキは最高です。おいしくいただきました。「ごちそうさま~」
子ども達は、お料理が大好きです。ままごとでもよく遊びますが、実際に食べられるものを作るときは、また、一味違うようです。
ホットケーキの素をカップに入れるときも、ぎこちない手つきですが、こぼさないようにと一生懸命、慎重にやっている姿が見られます。こういうことをたくさん経験することで、子ども達は手指の巧緻性を獲得していきます。
自然に身につくと思われるものでも、実は子ども自身が周りの環境と関わる経験の中で発達しているのが普通です。視力でさえも、自分の周りのものを見ながら見る力を養っています。しかも、運動能力の発達と関連させながら・・・。
こころなんかも当然と言えば当然ですよね。無人島で一人で住んでいる人にやさしさや思いやりが育ちにくいのは、考えてみれば当然ですね。
人の優しい心に触れ、人間的な温かさを身につけていくこともあることでしょう。しかし、幼児期の育ちの中で人間的な温かい心、優しさや思いやりを発揮できるこころを育てるためには、気の合う友達ととことん遊びこむことも大切であると考えられます。
大好きな友だちができると、きっと、子どもはその大好きな子どもが困っているときには助け、転んだりぶったりして痛くて泣いているときは、我がことのように感じたりすることでしょう。母親がわが子に対して抱く、自分との一体感に近い感情が湧くようになれば、無償の愛をささげることもできるようになるのではないでしょうか。
そして、この社会にいる事に喜びを感じるところから向社会性が育ち、社会に貢献できる、つまり役に立つ仕事を考え行うことができるようになるのではないでしょうか。人よりも優れた人になりなさいと言うよりも、人を助け、社会に貢献できる、自分の存在が皆から認められ、喜んでもらえる人間に育てることが、子どもを本当の幸せに導くのではないかと私は考えます。
教育は、個人の人格を育てると共に、社会の根幹を形作るものである、そんなことを肝に銘じながら、子ども達と接していきたいと思います。