先日、標識探検隊の様子をアップしましたが、実は、下の写真に子どもたちの優しい心が隠されていました。標識余話.jpg何気なく集まっているようですが、先生からその話を聞いてからこの写真を見ると、なるほどと納得しました。5歳になったばかりの男の子の、やさしくてかっこいいお話です。

皆さんは気がつきましたか?
道路の右側を歩いていたのですが、男の子と女の子の位置関係を。
標識を探しながら歩いていたので、道路の右側だったり、左側だったりを通行していたのですが、ある男の子が先生にこう言いました。
「先生、○○ちゃんと場所変わっていい?」
「いいよ」と先生は答えましたが、「どうして?」とも、子どもに聞いて見ました。
「だって、あぶないじゃん」そう言って、女の子を守るようにして手をつなぎ変えたそうです。
この写真からも、車が通る車道側に男の子が、守られるように女の子たちがいることがわかります。ある一人の男の子が言い出して、それに気づいて、他の男の子たちも同じように女の子と場所を変わったそうです。
一人の子の言動に他の子どもも気がつき、そうだと納得して同じような行動ができた。集団での学びあい、育ちあいですね。先生が伝えるだけでなく、子ども達同士で学びあい、育ち合うことで、しっかりとした成長が図られます。
こういうことに気がつき、さっと行動に移せることはとても素晴らしいことですね。良いと思えることは、どんどんやっていける子に育ってくれることと思います。
逆に、そんなことはない。先生がきちんと指導すれば誰でもできる。と、反論する人もいるかもしれません。しかし、決定的な違いは自発的であるかどうかという点です。大切なことは、このような行動を取れればよいということではなくて、このような行動をしたいと思う心が育っているかどうかということです。
そのような心を育てることが幼児期の教育において大切であり、できるように指導するだけでは、心が育っているかどうかは疑問です。「発達を表す指標」でも述べましたが、目に見えることをやらせることよりもやろうとする気持ちを育てることが大切であり、これが後伸びする力につながっていきます。
大好きなお友達。大切なお友達だから僕が守るという気持ちがこの行動を起こさせています。そして、どうして大好きになったかというと、普段からお話しをしたり、一緒に遊んだりして楽しく過ごしているからですね。一緒にいるとたのしい、気持ちが良い、そんなお友達だからこそ大切にしてあげたいと思うのですね。
指導も必要です。子どもたちの気づかない方法や考え意味を伝えることも必要です。それとともに、子どもの心の中から湧いてくる人間的な優しい心に共感し、思いやりのある心を育てる援助をすることで、さらに子どもの心は育ちますね。